7年前、私たち夫婦は悩んでいました。「一緒に住む場所はどこがいい?」。通勤を考えると職場近くがベストですが、悩みの種は、お互い職場が東京都心を挟んで真逆にあること。結局、お互い通勤に1時間かかる中間地点に移り住みました。
4年前、またしても私たち夫婦は悩んでいました。第1子が産まれ、共働き育児生活に突入したからです。通勤1時間では、いずれ生活に支障がでるかもしれない。保活問題も浮上して、2度目の「どこに住む?」問題に直面しました。
共働き育児を続けるコツは?グーグル先生に相談すると「職場の近くに住む職住近接がベスト」との回答が目に飛び込んできました。そりゃ、そーだ!
ですが、わが家の場合は片方の職場の近くに住むと、もう一方の通勤時間が2時間近くになってしまいます。こちらも大きな家族の問題です。わが家にとっては「職住近接」よりも大事なことがあるんじゃない?
話は戻って7年前、私たち夫婦の悩みはまだ続いていました。「どこに住む?」で、夫婦の意見が思いっきり対立したのです。
夫婦の勤務地の中間地点をとると超都心。さすがに家賃は払えません。そこで、引っ越しの候補地を「夫の会社寄りのA駅」と「私の会社寄りのB駅」に絞り込みました。どちらも家賃相場や街の雰囲気は似たりよったり。「これだ」という決め手に欠けました。少しでも職場の近くに引っ越したい私たちはお互い譲らず、話し合いは平行線。そこで決定権は他の条件にゆだねることにしたのです。
保育園の入りやすさ?
小学校の学区のよさ?
は、全く頭の片隅になく「食べログ高得点のお店が多い方に住む!」。私たち夫婦は食べることが好きです。1日の最後に、晩ごはんを食べながら2人で今日の出来事を話したいと思っています。原点に戻り「これからの子どもとの生活で何を一番に大切にしたいのか?」を考えたとき、2人の意見は「家族そろって食卓をかこむこと」で一致しました(だから残業しない働きかたも大事)。
1人目の育休復帰後は、お互いフルタイムで働きました。帰宅時間は2人とも19時です。「時短勤務」も考えていましたが、2人で育児家事をしたおかげなのか、思ったほどバタバタではありませんでした。
そしてまもなく2人目の育休から復帰です。子どもは兄弟別々の保育園。数年後には小学校入学も控えています。通勤時間1時間、定時帰宅でも19時というわが家の現状を考えると、職住近接にするべき?と例の悩みがモヤモヤと浮上してきます。でもまぁ、「いざとなったらオレが時短とるよ。小学校卒業まで取れるし」という夫の言葉を信じて(笑)、目の前のことに集中したいと思います。
7年間、縁があって暮らしているこの街は、近隣の小学校の評判も良く、大きな公園や文化施設も充実しています。「食べログ」で選んだ割には、子育て環境もなかなか悪くないと、東京でも大好きな街のひとつになりました。
子どもができて外食はできなくなりましたが、一方で、賑やかな夕ご飯の時間待っている生活がはじまったのでした。