教科書を初めて見たとき、「あ!これ知ってる」を子どもたちにたくさん経験させてあげたいです。そんな経験が、勉強への興味のきっかけになるかなぁと思うからです。「これ知っている」の種まきは、先取り学習ではなく、一緒に本を読んだり、博物館に出かけたりすることで進めています(私も楽しいので)。
アメリカの児童書『マジック・ツリーハウス』シリーズは、私の「種まき」の一つ。子どもたちがハマったら儲けものだなと、ここ2カ月ほど集中して読み聞かせしてきました。
『マジック・ツリーハウス』の翻訳版は49巻刊行(※2022年4月時点)されています。日本でも大人気のシリーズ。1巻の出版は20年前なので、親子2世代で親しまれる方もそろそろ出てきそうですね。私自身は、英語の多読にハマっていた時期に原著で読みました(お話や設定が面白く、気がつけば50冊ほど読破していました)。
お話は、ジャック(8歳)とアニー(7歳)の兄妹が不思議なツリーハウスを見つけるところから始まります。中にはたくさんの本。そのうちの1冊をひらいて「ここに行きたいな」と何気なく言ったところ、突然、本の中の時代へタイムスリップしてしまい……。
様々な歴史のいち場面で繰り広げられる2人の冒険譚に、長女と長男はすっかり夢中になりました。
初めの14冊は、1話あたり1時間弱で朗読できる長さです。2日で1話が終わるペースで読み聞かせをしたり、読み聞かせが大変なときはオーディブルを一緒に聴くこともありました。
生き物が好きな長男は『マンモスとなぞの原始人』『アマゾン大脱出』を聞きたがり、小1の長女は『ポンペイ最後の日』『夜明けの巨大地震』などの自然災害を題材にしたお話が気になる様子でした。
今は、シリーズが多いので、少しずつ図書館から借りて一緒に読み進めています。子どもたちが歴史や地理を勉強するとき、「これってマジックツリーハウスに出てきたよね」と言う日を楽しみにして、せっせと種をまいているところです。
(原著は挿絵のテイストが翻訳版と全然ちがう笑)
私の自治体では図書館で原著も借りることができました。英語を勉強中の方、多読教材にぜひ!
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