社会派ブロガー・ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を再読しました。生産性がテーマの本です。私は数年前に一度読みましたが、最近仕事の負荷が増えたことで、家庭との両立を改めて考えるようになったため、読み直すことにしたのです。
この本は、時間捻出法のテクニック本ではありません。なぜ、こんなにも多忙なのか?という問いを、個人と社会の両面から深掘りし、読者が「これからの生き方」について、読み進めながら考えることができる本でした。
私自身は、複数人の子どもを育てる過程で、生活のあらゆる面で生産性を(半ば強制的に)上げてきたつもりです。それでも、再読することでいくつも気づきがありました。たとえば、仕事において「他の人を犠牲にして自分の生産性を上げるのは、正しい生産性の上げ方ではない」には、ハッとさせられました。というもの、自分が定時帰宅することで、他のチームメンバーに負担が増えるのではないだろうか? がいつも頭の片隅にあるからです。
ちきりんさんは、正しい生産性の上げ方について、「資源を今より有効に活用し、得られる成果(価値)の総量を増やすこと(p73)」だと述べています。今後は、自分だけが早く帰ることに負い目を感じるのではなく、チーム全体の生産性を上げて皆が早く帰る職場づくりを考えた方が、よほど精神衛生上よさそうです。生産性、あげてこ!
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