自分がワーママとして復帰するその日まで、わたしは会社の制度をキチンと調べていませんでした。
勤めている会社はいわゆる保守的な日本企業なので、右にならえで制度自体は整っているだろう。いや整っていると信じたい……。
育休から復職してすぐ、入社以来はじめて就業規則を熟読します。
その内容は、
就業規則を熟読した結果、子育てしながら働く環境はかなり整っているなと感じた
✔️ 時短は小学校3年生まで取得できる
✔️ 時短は断続的に取ってもOK
✔️ 子供病欠で積立年休が使える
✔️ 時間単位で年休が取れる後は、これを利用しやすい職場の環境づくりを目指しつつ長~く働きたいな(*・ω・)
— ヨリ (@yori_mi_chi) 2018年5月7日
よかった……。
想像よりも充実していました。
ただ、社内でどこまで浸透しているかは怪しいところ。
そこで、これから結婚・出産を控えている後輩に伝えたい!
(実際、育休経験者ということもあり、よくワーママ生活について聞かれる)
今回は「わが社の、パパ・ママが働きやすい制度」についてまとめてみました。
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■毎日の生活を回すうえで便利な制度
圧倒的に時間が足りない、子育てと仕事の両立生活。
そんな毎日の生活に少しでもゆとりを生みだす制度が次の3つでした。
- フレックスタイム制度
- 時短勤務制度
- 在宅勤務(テレワーク)制度
1|フレックスタイム制度
「フレックスタイム」とは規定の始業・就業時間をずらして働ける会社制度です。
わたしの周囲は核家族が多いですが、次のパターンをよく見かけます。
- 片方が朝早く出勤 → 定時より早く帰宅して子どもの保育園お迎え
- もう片方が遅く出勤して子どもを保育園送り→遅く帰宅
パパ・ママ2人ともフレックスタイムを使うことで、朝ゆっくり・夜の子どもとの時間も十分に持つことを可能にしていますね。
2|時短制度
ただし、フレックスタイムの場合は、トータルの勤務時間が減るわけではないので「生活にゆとり」とまではいきません・・
しかも、「夫婦で時間差勤務してるから平日全然合わないんだよね」なんて声も聞きます。
毎日の生活にゆとりをもつという点では、やはり勤務時間が短くなる「時短制度」が最強!!
わたしも2人目育休復帰後に2ヶ月間取得しました。
関連記事 フルタイムに戻すタイミングはいつ?復帰2ヶ月で時短勤務を解除します
時短勤務(短時間勤務)は「育児・介護休業法」で守られている労働者の権利、「3歳未満の子供をもつ従業員は、1日6時間の短時間勤務をすることができます。
加えて、企業によってはプラスαで制度が整っていることも多い。
わが社を例にとってみると
- 小学校3年生のおわりまで取得できる
- なんどでも、1ヶ月単位で時短勤務できる
とありました。
RT「時短orフルタイム」、同じ事考えてる。
私は、長女小1のタイミングでフルタイムから時短に切り替える予定
会社制度は小3終わりまで断続的に時短取得が可能
家族との生活が安定したらフルタイム
↓
環境がかわり余裕がなくなったら時短勤務と、勤務時間を選べると育児中でも安心して働けます。
— ヨリ (@yori_mi_chi) 2018年9月14日
3| 在宅勤務(リモートワーク/テレワーク)
時短のデメリットをあげると、
短期的にみると「お給料が減る」
長期的にみると「昇級がおくれる・お給料があがらない」
と、個人的にはお金の問題が大きいです。
そこで、時短にかわる「ゆとりを生みだす働きかた」として、わたしが熱望している制度が、テレワーク(在宅勤務)。
現在、テレワーク(在宅勤務)の制度をもつ会社がどんどん増えてきていますね。
社内HP で経済産業省の「テレワーク・デイズ」の取り組みについて見ていた先輩
先輩「テレワークってなに?」
私「在宅勤務みたいなもんですよ」
先輩「毎年、東京オリンピック開催日にあわせてやるみたいだよ。ってことは再来年は仕事行かないでオリンピック行けってことかな?!」
たぶん違う…
— ヨリ (@yori_mi_chi) 2018年5月31日
うちの会社、制度自体はあるんですが、職場では全然つかえていません・・
システム系の部署の同僚から「週1〜2でテレワークしてるよ」なんて話を聞くと、「う、うらやましい!!」の一言につきます。
業務内容によっては、できたり/できなかったりの在宅勤務ですが…
あー!お家で仕事したいなぁぁ!!!
■緊急事態に対応可能な制度
「子どもが小さいうちは、まともに会社に来れないよ」
先に育休から復帰した先輩が言っていたとおり、
- 保育園からの「お熱でちゃいました!」コールで急遽早退
- インフルエンザで1週間以上お休み
と、復帰1年目はガンガン「年休」を消化していました。
やばい・・
このままでは年休足りなくなる・・
そう思いきや、育児・介護中の社員は全休/半休にプラスして、次の年休制度も使うことができました。
- 時間単位の年休
- 育児目的による積立年休の利用
4|時間単位の年休
フレックスタイムと同じ感覚で使用できる「時間単位の年休」
しかし、フレックスで早く帰ると、どこかで足りない時間分を働かないといけません。
気軽に残業できない身としては、これは辛い。
年休が時間単位で取得できることで、急な呼び出しでもフレックスを使うことなく早退できるようになりました。
5|育児目的による積立年休の利用
あまった年休をいざという時のために積み立てておける「積立年休」の制度。
特別な理由がないと使えない年休ですが、わが社の場合は「育児目的」でも使えました。
関連記事 育休でお給料が減らない、「パパ育休」にピッタリな会社制度
上記の記事は「育休目的」で使った例ですが、他には「子どもの病気」でも優先的に使えます。
わたしは、通常の年休のほかに積立年休が20日以上あります。
これから、子どもの病気で休む機会が多そうですが(泣)
…さすがに年休なくなったから欠勤扱いとはならなそうなとこが唯一の救い。
さいごに|せっかくの会社制度、利用しやすい環境づくり
わたしはワーママ社員という立場で、組合や会社側に意見を求められる機会が増えました。
そのときに、伝えていることは次の2つです
- こんな制度があると嬉しい、という具体的な要望(わたしの場合は「テレワークの社内普及」と「30分単位で取れる年休」)
- これらの制度が使いやすい環境づくり
わたしの勤めている企業は、冒頭でもふれましたが昔ながらの日本企業。
正直、一個人の意見なんで聞き入れてくれないだろう・・と思っていました。
ですが、今回あらためて会社の制度に目を向けてみると、ここ数年でパパ・ママが働きやすい制度が整ってきている!
それは、対外的なアピールも大きい(「くるみん」とかね)と思いますが、会社内部からの声をくみとってくれた結果なんですよね・・
もしも、今回の記事に興味をもってくれた方で、わたしのようにママ社員として発言する機会がありましたら、ここで取り上げた制度を参考にしていただけると、とっても嬉しいです。
さいごに「これらの制度が使いやすい環境づくり」について。
先日、職場で育児中社員の交流会があり、いろいろお話を伺ってきました。
そこで感じたのは、同じ会社・同じ制度のもと働いていても、部署や事業所が違うと働きやすさって全然ちがう・・
やはり働きやすい環境づくりという面では、直属の上司の影響がとても大きい。
定時30分前に緊急会議に召集された
「保育園…お迎え…」と思っていたら、「ヨリさんも居るし定時には終わらせよ!」と上司
その言葉通り、サクサクと議題をこなし、ムダに話題がそれず、30分で会議終了!
もしかしたら、定時帰りのワーママの存在も、チームの生産性をあげるのに一役買ってる??
— ヨリ (@yori_mi_chi) 2018年8月10日
わたしも今の上司をみならって、後輩が安心して働くパパ・ママになれる環境につなげていきたい!
そう思っています。
▽パパもママも、働き方を模索中