
寒くなると、鍋料理を週に2~3回作ります。簡単に準備でき、野菜・肉・炭水化物をバランスよく食べられ、洗い物も少ない。冬の鍋は、まさに夕飯の救世主です。作りなれた鍋料理ですが、最近調理方法を変えてみました。「野菜と肉は別々に火を通す」という方法です。
これまではひとつの鍋にすべての具材を入れて一気に煮ていました。しかしこの作り方だと、火の通りにくい野菜(にんじんや白菜の芯など)に合わせて煮込むことになり、肉に火が通りすぎて硬くなってしまうことがありました。少し前に読んだ本で「食材は別々に煮たほうがおいしくなる」という記述を見つけ、試してみることに。

鍋とは別にもう一つ鍋(わが家ではフライパン)を用意してお湯を沸かし、まずは薄切りの豚肉をさっと湯にくぐらせて火を通します。火が通った豚肉は皿にあげ、フライパンのお湯を替えて今度は野菜をじっくり煮ます。このとき、火が通りにくい野菜だけを煮込み、すぐ火が通るネギや葉物、白菜の葉の部分などは煮込みません。

一方、鍋のほうではスープを準備。通常は、鍋の〆に入れる麺ですが、わが家では先に煮込んでいます。お腹を空かせた子どもたちが先に麺を食べたがるので…。この日はうどんにしました。鍋にスープと麺(うどん)を入れて程よく煮えたら、別のフライパンで火を通しておいた具材を上に盛り付けていきます。豚肉や野菜を配置し、あまり火を通さなくてよい豆腐などはそのまま鍋に入れて蓋をし、余熱で温めます。


食卓に鍋敷きを置き、その上に出来上がった鍋を運び、各自好きな分だけよそって食べるだけ。具材を別の鍋で火を通してから盛り付ける方法に変えてからは、それぞれの食材がベストな煮え具合で食べられ、鍋料理がさらにおいしくなりました。別茹でしてあとから盛り付けるので、見た目もきれい。今年の冬も、たくさん鍋料理を作りたいです。