50年前の絵本「さんすうだいすき」を小1と読む

3カ月ほど、長男(小1)の算数の勉強を見ています。勉強ゼロで小学校に入学し、算数に苦戦する長男を見て、最初のうちは家庭でしっかり見ないと…と反省したのです。そこで、算数をイチから(それこそ、数を数えるところから)やることに。長男の場合は、机に向かってドリルをすることすら難しかったので、算数を教えるための教材は「絵本」を使うことにしました。

絵本「さんすうだいすき」で算数を始める

(初版は1972年!年代物の算数絵本です)

その絵本とは、「さんすうだいすき」(ポルプ出版)。50年前(!)に出版された絵本で、実家で眠っていたものを引っ張りだしてきました。全部で10巻あり、初歩的な数の概念からかけ算までを網羅しています。長男は、まったく数字のでてこない1巻「どちらがおおいきい?」から始めて、今は7巻の「くりあがり くりさがり」を、私が説明しながら読んでいます。

この絵本の特徴は、ひとつの巻にひとつのテーマがあるところです。ページをめくるたび、パズルや物語などが登場し、ひとつのテーマをどんどん掘り下げていきます。絵本感覚で楽しく読め、1冊終える頃にはそのテーマについておおよその理解ができるように。算数の導入にはぴったりな絵本だと感じました。

「さんすうだいすき」は大人でも面白い(かも?)

(表紙の長新太さんの挿絵は二男もお気に入り)

実は私自身も、この絵本の読み聞かせをしっかり楽しんでいます。子どもの学習にはあまり関係ありませんが、個人的に面白いなと思ったポイントはこちらの3つ。

  • 著者がすごい!
  • 挿絵が豪華!
  • 昭和な内容!

まず、著者の遠山啓(とおやま ひらく)さんがすごい! wikiによると、「日本の数学者」で「初等教育で計算規則を教える方法を考案し、当時の文部省の学習指導要領準拠の算数教科書授業よりも、はるかに効果の高いことを実験的に証明した」とのこと。この絵本では、数を数える際に「タイル」というブロックを使いますが、ほぼ同じものを子どもの小学校でも使っていてびっくりしました。遠山さんの功績…!?

そして、作画がとにかく豪華。表紙は「きゃべつくん」でもお馴染みの長新太さん。挿絵は、安野光雅さんやまついのりこさんなど、今でも子どもたちがよく読んでいる絵本作家さんが目白押しでした。

さいごに、読んでいてじわじわと面白いなぁと思ったのが、挿絵から50年前の生活がちょこちょこ垣間見れるところです。たとえば、公園に紙芝居屋さんがいたり、テレビのチャンネルがダイヤル式だったり。黒電話もでてきて、思わず子どもに「この電話知ってる?」と聞いてしまいました。

かけ算習得まで読みたい絵本です

(お気に入りの絵本を飾る二男)

シリーズ最後は、10巻「かけざんをやろう」です。長男が2年生になるまで、時々一緒に読み、楽しく算数を学んでいきたいです。「さんすうだいすき」は親子で一緒に読みながら、算数に親しむことができる素晴らしい絵本です。よい絵本は時代をこえて楽しめますね。

▽ ご紹介した本はこちら(現在は復刻版が発売されています)

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