「生活の変化なれるには1カ月間じゃ早いと思います。まずは2カ月間の時短勤務がいいと思いますよ」。育休復帰の人事面談で、時短を取るか、フルタイムで復職するか迷っていた私に人事部長が言いました。結果、その言葉通り2カ月きっちり時短勤務を取り、フルタイムに戻ることになりました。
私が時短勤務を取った理由は、復帰後の生活スケジュールに不安があったからでした。具体的には、
- 保育園送りにかかる時間が読めず(姉弟が別園で、3歳と1歳は2人そろってイヤイヤ期?)、定時出社できる自信がない
- 定時退社では帰宅は夜7時。9時に寝かしつけまで終わるのか?
後者は寝る時間がズレ込むだけなのでひとまず保留し、まずは朝30分の時短を取り、様子をみることにしました。復帰して2カ月たち、実際どうだっかというと、
- 自転車で送迎できる日はギリギリ定時出社に間に合う(雨が降るとアウト)
- 帰宅が夜7時でも、家事を最小限にしたことで夜9時に寝かしつけができた
雨の日は、徒歩で保育園まで行くため30分遅刻ですが、そこはフレックス勤務でカバー可能。普段はフルタイム勤務でも「いける!」と判断しました。ですが、時短勤務は生活にゆとりを持つことができる大きなメリットがあります。それでも私が時短勤務を早々解除したのは、次の3つの理由からでした。
1|時短勤務はキャリアを積むうえでマイナス(かもしれない)
今後の仕事の経験を積むうえで時短勤務はマイナスだと感じることがありました。それは「残業ができない」こと。人事との面談から、はっきり「残業はしないでほしい」と言われ、会社は時短勤務者の「残業」を歓迎していないことが分かりました。
時短制度は育児中の社員を守る制度でもあり、もちろん残業しないに越したことはないのですが「どうしても今日だけは踏ん張らないと!」という日もあります。時短勤務では踏ん張りがきかず、引き受けられない仕事が多いと感じました。
将来を考えると、いまは自分の采配でメリハリをつけて働きたい。「ここぞ!」というときは残って対応することで、「いつもは早く帰るけどいざというときはちゃんとやる人」という信用貯金をつくっておきたい。夫とも今後の働き方を話し合い、2人とも基本は定時退社、お互い調整してたまに残業を目指そうという結論になりました。
2|いざとなったらまた時短がとれる
時短解除の後押しになったのは、会社の就業規則の「時短は小学3年生まで何度でもとれる」があったからです。子どもの精神面のケアが必要になったときや、小1の壁で生活スケジュールがかわったとき、まだ時短が使えるのは心強いです。ひとまず落ち着いたタイミングで一旦解除することができました。
3|子どもが保育園の生活に慣れた
時短解除ができた大きな理由は、子どもが保育園の生活に慣れて気持ちが安定したことです。最初の1カ月は下の子が保育園になかなか慣れずに毎日後ろ髪を引かれる思いで出勤していましたが、ここ1ヶ月は2人とも保育園が大好きすぎて、
- 朝は保育園が開くのを門の前で待機
- 夜はお迎え後もなかなか帰りたがらない
元気に登園してくれるだけで、ホントにありがたいですね…。
さいごに
「育児・介護休業法」によると、「3歳未満の子供をもつ従業員は、1日6時間の短時間勤務をすることができる」とあります。私自身は子どもが3歳になる前に時短を解除しましたが、これは育児と仕事を両立していくうえで、たまたま環境に恵まれていたことが大きいと思っています。
問題となっている「3歳以降の時短の壁 」が越えられず、退職を選ばれた方々もいるなか、今回の記事は能天気すぎるかなとずっと公開をためらっていました。ですが、イチ会社員の事例として「時短解除のタイミング」をブログを通して伝えたいと考え直しこの記事を書きました。
さいごに、子どもの年齢に限らず(もっといえば育児中でない方も)「短時間の勤務」を選択できるようになりますように…と、もうすぐ七夕なので短冊でお願いしておきます。それではまた!