この春、二男が特別支援学校に入学しました。上の子たちに続き、わが家では3回目の「小1の壁」を迎えたことになります。
「小1の壁」とは、保育園から小学校に上がるタイミングで、生活リズムや子どもの預け先が変わり、親の負担が増えることを指した言葉。実際、上の子たちが小学校にあがるタイミングで、目の前に大きな壁が立ちはだかったように感じました。ロープやはしごを総動員してなんとかよじ登ったような…。
ところが、知的障害のある二男の「小1の壁」は、これまでとはまったく様子が違っていました。よじ登るべき壁の大きさすら把握できず途方に暮れている感覚です。言い換えれば、周囲をすべて“海”という壁に囲まれた無人島に、置き去りにされたような状況。体力と気力を削られながら、闇雲に動き回って少しずつ情報を集めるしかありません。
たとえば、春休みの居場所ひとつ取っても上の子たちとは違います。学童には行けないため、「放課後等デイサービス(放ディ)」を利用することになりますが、これがまったく空きがない! 片っ端から電話をかけ、見学をし、3月末にようやく通える施設が決まりました。それでも週5日預けることは難しく、通わない日は自宅で子どもを見ながら仕事をする毎日が続いています。
幸いなことに、末っ子は放ディをとても気に入っていて、楽しく通ってくれています。それがせめてもの救い。今はまだ、どこに壁があるのかもはっきりしないまま、とにかく動いてこの新しい環境を把握している段階です。夏休み頃までには環境に適応できるといいな…。