真っ青な海と空を背景に、白い浜辺をゆっくりと歩く巨大な”生物”。骨組みと帆で構成された体は船のようでもあり、せわしなく動くたくさんの足は虫のようでもあります。数年前、インターネットで偶然見たその”生物”が動く動画に目を奪われました。機会があれば実物を見てみたいなと思っていましたが、この冬、ついに会うことができました!
”生物”の名前は、ストランドビースト。オランダ語で砂浜を意味するStrand(ストランド)と生命体を意味するBeest(ビースト)を繋げた造語で、芸術家テオ・ヤンセンが創る巨大アート作品の総称です。ストランドビーストたちは風の力で歩行し、風がないときは胴体のペットボトルに貯めた圧縮空気で動きます。
千葉県で「テオ・ヤンセン展」が開催されていると知り、先日子どもたちと出かけてきました。作品を見上げて、「鳥と巨人とロブスターのモンスターだ!」と長男が目を輝かせていました。
自分の体よりも大きなストランドビーストを押したり(軽かった!)、ミニチュアビーストたちをうちわであおぎ動かしたり。実際に動かし体験するコーナーも豊富で、子どもたちも楽しめる展覧会でした。館内歩行イベントは毎日開催されており、実際に目の前でストランドビーストたちが動く姿も見ることができます。
個人的には、ストランドビーストの進化系統図や、動く機構の説明が面白かったです。科学とアートの融合に魅せられました。
「テオ・ヤンセン展」は千葉県立美術館で2024年1月21日まで開催されています。京葉線千葉みなと駅から徒歩10分ほどの美術館です。機会があればぜひ訪問してみてください!