都心部で暮らす核家族。とくに珍しくない家族形態ですが、わが家もそのなかの1世帯です。スープの冷めない距離に、親はもちろん兄弟や親戚もいません。
たまに、実家フルサポートのママ友を見ると「いいな〜」と羨ましくなることもありますが、ふだんは夫婦2人で大きな不安もなく過ごしています。
が、無性に「核家族」の状況が不安になった出来事が起こりました。
* * *
風邪気味で1日中ダルさが残った月曜日。「今日は早く寝よ!」。子どもたちと一緒に家路につきます。玄関を開けると、倒れている夫の姿が目に飛び込んできました。
「おかえり〜」と力無く言った夫に、とりあえずホッとします。どうやら会話はできそうです。「どうしたの?」と聞くと、ギックリ腰かも…とのこと。
「救急車呼ぶ?」と聞くと、「すこし横になれば、動けるかもしれない」と夫。それならばそのまま寝てもらうとして、問題は子どもたちです。
ふだんの夕飯準備は先に帰ってくる夫がしているのですが、もちろん今日は何もありません。一方で、4歳と2歳の子どもたちはお腹を空かせてぐずぐずしてきました。すぐに食べられそうなものは?と台所を漁り、レトルトカレーを見つけひと安心します。
その後、ご飯、片付け、お風呂、洗濯と、怒涛の家事育児をワンオペでこなし、子どもの寝かしつけが終わったのは21時半すぎ。その間、夫は倒れたままでした…。「起き上がるのはやっぱり無理そう?」と恐る恐る聞くと、「ちょっと救急相談に電話してみる」と夫。結局、救急車で病院に行ったほうがよいということになり、夜中に搬送されていきました。
本当は付き添ってあげたかったけど、わが家には小さな子どもたちもいる。さぞかし、夫は心細いだろうな。そういえば、最近ずっと腰が痛いと言っていました。私が妊娠中ということもあり、ここ数カ月は週末の子どもの相手から平日の家事まで、夫が担ってくれていました。おそらく想像以上に疲れていたんだと思います。
夫婦と小さい子どもの核家族。大人が2人いるとはいえ、どちらかがしんどいと、もう一方の負担も大きくなってしまいます。頭では理解していたつもりでしたが、実際に経験すると「これからも、核家族でやっていけるのかな」と無性に不安となり、胸が締め付けられるようでした。
嵐のような夜から一転、ふだんより静かな深夜。今日は、目が冴えて眠ることが難しいですが「私まで倒れるわけにはいかない」と、体力回復のためにも羊を数えることに集中する夜を過ごしました。
* * *
翌日は入院手続きや、病院に荷物を持っていくため、私も会社を休みました。
夫は自力で座れるくらいまで回復していましたが、歩けるまでには至らず、もう1日入院して様子をみるとのことです。うん。それがいいかもしれない。家にいると、どうしても子どもたちが「パパ〜」となるから、ゆっくり休めないよね。そんな会話をしながら久しぶりに夫婦だけで過ごしました。
「週末つらそうだったけど、体調は大丈夫?」と夫の言葉に、風邪気味なのをすっかり忘れていたことに気がつきました。夫いわく、実家にわが家の状況を伝えたところ、私の体調次第ではすぐに義理母が駆けつけてくれるとのことでした。
サポートなしの核家族。そう思っていましたが、いざという時にはたとえ飛行機距離でも無条件で助けにきてくれる家族がいる。そして、快く急な休みを取らせてくれた職場や、長時間預かってくれた保育園の存在にも、精神的に助けられました。意識していないだけで、実はサポートめっちゃされている!あらためて、今の環境に感謝しました。
さて、月曜日に始まったわが家のギックリ腰騒動。夫は水曜には歩けるようになり無事に退院。木曜日は家で休養し、金曜日から「休みすぎて年休がなくなる!」と、なんとか会社に行きました。長かった1週間でしたが、やっと辿り着いた金曜日。家族みんな、やっと完全復活だね!と思いきや、長男(2歳)が金曜の朝に発熱。休みの足りない夫に代わって、比較的仕事の調整がついた私が、またまた会社を休む羽目になったのでした。
コメント
ご主人、無事に退院されて何よりですね。
ヨリさんも大変でしたね。お疲れ様でした。
息子さんは回復されたでしょうか?
我が家も昨年、ダンナさんが夜釣り中にめまい
で倒れ、自分で救急車を呼んで入院したことが
ありました。
幸いにも義両親が電車で30分圏内に住んでいる
為、付き添いをお願いできました。
が、同じように眠れない夜を過ごしました。
普段、子どもの体調には気をつけているものの、
大人の体調変化には疎くなっていたなぁと反省
したことを思い出しました。
やまさん、ご心配いただきありがとうございます。
息子の熱も1日で下がり、今週は全員元気に会社&保育園に行けました。
ほんと健康が一番です・・
ご主人も入院されたんですね!
「めまい」だと、原因がハッキリするまでさぞ不安だったろうな、と思いました。
なんだかんだ、子育て世代は心も体も負担がかかりますよね。
お互い無理せず、いきたいものですね〜〜
話は変わりますが、前回コメントで教えてもらった「身の上話」を早速読んでいます!
まだ初めのほうですが、すでに展開に引き込まれて、続きが気になっています♪