わが家では、ただいまクイズブームが巻き起こっています。このブームは定期的に訪れるもので、上の子たち(小4、小2)が「クイズを出して!」とせがみます。小学生のうちは、遊びを通してさまざまな知識が身につけばいいなと思っているので、クイズブームがやってきた時は「学びのチャンス!」と捉えています。最近は、夕飯や送迎で子どもと話す際に、クイズを出し合っています。
特に長女はハマっているのは「ことわざクイズ」です。私が出題するクイズは、「“へそで茶をわかす”の意味は?」とことわざの意味を答えてもらったり、眼鏡をなくしたと思ったら頭の上にあった!というような寸劇を演じ「このシチュエーションのことわざは?(答えは“灯台下暗し”)」と適切なことわざを当てはめてもらったりするものです。逆に長女から出題されることもあり、家族みんなでクイズを楽しんでいます。
毎日ことわざクイズをするなかで、「思考の整理学」という名著に出てくることわざに関するエッセイを思い出しました。このエッセイでは「具体例を抽象化し、さらに、それを定型化したのが、ことわざの世界である。庶民の知恵である。(p.188)」と書かれています。子どもたちを通して「ことわざの世界」を再確認すると、まさしく「ことわざは集合知」なのだと改めて感じました。
クイズを通じて、子どもたちはことわざの知識を少しずつ蓄積中です。これから現実の世界をより深く理解していく際に「ことわざ」が役立てばいいなと思います。