博物館ギライの子供が「また行きたい!」に変わったキッカケ

私は博物館や美術館が好きです。企画展は毎回チェックし、隙あらば家族のお出かけ先に提案します。ですが、内容によっては子ども受けがイマイチで、長男(小1)からは「行きたくない!」と言われてしまうこともしばしば。

東京国立博物館(トーハク)の特別展「古代メキシコ」も、「興味ない」「おもしろくなさそう」と長男がお出かけを渋りました。私ひとりで観覧することも考えましたが、今回は夫も行きたいと話していたので、やはり家族総出で出かけることにしました。

(夜のトーハク!ライトアップが美しい)

夏はナイトミュージアムを開催している博物館・美術館が多く、特別展「古代メキシコ」も週末は夜7時まで観覧ができました。「とくべつだよ~」と、夜のお出かけをエサに子どもたちを誘うと、「じゃあ行く!」とすんなり長男も来てくれました。よっしゃ!

(子どもたちはジュニアガイドを見ながら鑑賞)

長女(小3)は、毎回展示会では音声ガイドを借りています。大人はパネルを読みながら展示物への理解を深めることができますが、子どもはそうも行きません。長女いわく「音声ガイドがあるとちゃんと楽しめる」とのこと。すると、音声ガイドを聞く長女を見ていた長男が「オレもやりたい!」 と言い出しました。

(マヤ文明のチャクモール像)

小1には、音声解説はむずかしいかなぁ…と思っていたので、「次の音はどこ?」と真剣に展示を見始めた長男を見て驚きました。写真はマヤ文明の「チャクモール像」です。解説を読むと、「石像のお腹部分に、神様への捧げものを置いた」とありました。「なにを置いたのかなぁ」と何気なく話したら、音声ガイドを聞いていた長男が「心臓らしいよ」と教えてくれました。えー!

(アステカ文明のトラロク神の壺)

古代メキシコでは、あらゆる命は他の命の犠牲によって成り立つと考えられていたそうです。こちらもそんな儀式に使われていた壺。「この中にも心臓をいれたのかなぁ?」と長男に尋ねると、真剣な顔で「違う」「血」「犠牲をはらう」と音声ガイドをそのまま(?)教えてくれました。長男のフィルターを通して解説を聞くことがおもしろく、ついつい「この展示はなに?」と聞いてしまいました。「スペインが戦争をしかけた」「アステカ滅びた」「植民地になった」などが長男の口から飛び出しました。

(「ダウンタウンだ!」と長男。まっちゃん…!?)

おそらく長男は、これまで見てきた特別展では「なんでこの物体はここあるんだろう?」と思いながら漠然と眺めていたと思います。ですが今回、音声ガイドを聞くことで「展示物の意味が分かる!」と、初めておもしろさを感じているようでした。帰り際に「また行きたい」と話してくれ、博物館を子どもと一緒に楽しむ未来が垣間見れてうれしくなりました。音声ガイドのおかげです。

(アステカ文明の熟したトウモロコシの女神)

東京国立博物館(トーハク)の特別展「古代メキシコ」は、2023年9月3日(日)まで開催されています。ユニークな展示物はとても見ごたえがありました。私のお気に入りは、こちらの写真の熟したトウモロコシの女神。トウモロコシを両手に持った神様を見て「ジェラート持ってるパパみたい」と長女。もう、家族分のジェラートを買ってきた夫にしか見えません。

ランキング参加中です
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ

わが家の暮らしが本になりました

スポンサーリンク

\ Share the article /