前回からの続きです→①
子どもを保育園に預けて職場復帰した当初、毎週のように耳鼻科に通院したり、夜泣きで何度も起きたりと、やはりお世話面が大変でした。
自宅での「英語勉強」は・・
うーん、無理!
通勤時間が唯一の勉強タイム。
わが家は夫婦勤務地の中間地点に暮らしています。
2人の職場が離れているため、ご近所のパパママと比べて通勤時間が長め、夫婦とも通勤に1時間ほどかかります。
仕方ないとはいえ保育園の時間も長いしなんだかなぁ、といつも感じていました。
ですが、通勤時間=自分時間(唯一の)だったこの頃、
通勤時間は長いけど座って勉強できるし・・まぁいいか! な心境に(笑)
2|スコア480→595(3ヶ月間)
2015年4月に復帰してすぐの頃、会社でTOEICを受験しまた。
よっしゃ育休中のガリ勉の結果を発揮するぞ、と満を持して臨んだ結果は
「480点・・」
1年前と比べて100点アップ!
だったんですが、
くー。500点は超える思っていた!
自分の実力を目の当たりしてショック。
ショックすぎてその場で自腹の公開テストに申し込みました(社内テストの費用は会社もちです)。
しかし、よくよく考えると「文法」だけ習得したところで、英語が読めるとはいきません。
文章の構造をやっとこさ理解した当時の私の頭の中は、
「The Oakshore region attracts large numbers of young professionals.」(→Part5の文章を引用しました)
というセンテンスを見て、
「Oakshore(固有名詞だな)の◯◯(regionって何?)は、◯◯(attracts、この動詞も分かんない)する。多数の若いプロフェッショナル達を」
と、肝心の名詞や動詞が分からず、結局意味がつかめないって感じでした。
薄々気がついてました。
「語彙」が全然足りてない……。
でも、嫌だったんですよねー。
文法は楽しく勉強できましたが、単語の暗記は苦手です。
1年間で400点台から700点台にスコアアップしたという同僚(年下)に相談すると、「700点まではひたすらキクタンだけやってましたよ」と。
まじで、それだけ?
やはり語彙かー
彼の言葉を信じてキクタンアプリをスマホにダウンロードしました。
▽手軽で安価な「アプリ」の方がオススメですが、CD付きの本も出ています。
【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 600
「キクタン」の由来は「聞く単」からきているそう。その名の通り「音声を聞くだけで英単語を覚えられる単語集」が売りです。
私はTOEIC頻出単語に特化した「キクタンTOEIC TEST SCORE 600」をひたすら通勤時間にやりました。
単語や熟語が、ノリノリのチャンツに合わせて「英語→日本語→また英語」と繰り返されます。歌を聞いていると、自然と駅まで小走りになりました。
「キクタン」し続けること3ヶ月。
「region(=地域)」も「attracts(=惹きつける)」もバッチリ覚え、
「The Oakshore region / attracts / large numbers of young professionals.(→Oakshoreの地域は/惹きつける/多数の若いプロフェッショナル達を)」
と分かるまでに成長しました。
2015年9月の公開テストではスコアが595点に。
3ヶ月で100点アップするとは、
恐るべき「語彙」!
未だに語彙力は低いのですが、この頃から意識して色々な英文を見て何度も同じ単語に合う機会を増やすよう心がけています。
「キクタン」の勉強時間は、約60時間(=通勤1時間×60日)。
3|スコア595→655(9ヶ月間)
2015年9月の公開テストでTOEICスコアが500点台に突入しました。
一般的にスコア500点台は、
- 日本のTOEIC受験者の平均的なスコア
- 一定の英語学習を行った人は誰でも到達する
- 中学・高校レベルの文法・語彙は抑えている
と言われています。
私の場合を振り返ると、
- 英文のメールは、翻訳ソフトを介さなくてもだいたい意味が分かるようになった
- 職場の外国人(かなり日本慣れしてます)と面と向かって(電話口では無理)簡単な仕事の話が出来るようになった
育休前には難しかった英語でのコミュニケーションが若干出来るようになりました。
まだまだ仕事で運用出来る英語レベルとはいかないものの、超初級者から一歩前進したという手応えあり。
短い文章は文法を確かめつつ語彙を調べながら読むことが出来るようになりました。
そこで次の目標は、
「長文を読む力を身につける」
さっそくTOEIC Part7長文読解にチャレンジします。手に取った問題集はコチラ↓
▽Part5,6でもお世話になった「究極ゼミシリーズ」の新形式版、私は旧版で勉強しました。
【新形式問題対応】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7
TOEIC Part7はまとまった英語の文章を読むパートです。
勉強のコツはコチラのDMM英会話ブログのエントリーが参考になりますが、
Part7に限らず、英文が読めるようになるコツとして
「とにかくたくさん読む」
「英語を英語のままで理解する」
といった内容をたくさん目にしました。
上記のサイトでも、
「本番では Part 7 だけでも60分弱は英文を読み続けなくてはなりません」
と伝えた後、そのためにやるべきこととして
「最初にお伝えしたいコツは「英語を読むことに慣れる」こと」
「英語の幹である「主語(誰が・何が)+述語(どうした)」をおさえる」
などをあげています。
これまで「文法」「語彙」ばかりの勉強だったため、試験中はPart7の文章量に圧倒され、ほとんど回答できませんでした。
しかし、実際にPart7の勉強をはじめて、「Part5が理解できるのであれば、Part7は読める」と感じました。
英語が読めるという初めての感覚は「文法」という暗号解読キーで秘密の暗号を解いているようです。
うーん。面白い。
もともと読書が好きなこともあり、読むこと自体はさほど苦になりません。
Part7の世界観にどハマり。
▽こちらの本が「Part7」好きに一役買っています。TOEICあるあるネタ。
DL特典付 不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる
子どもが1歳のこの頃、自宅は勉強できる環境ではなく、移動中や仕事の昼休みが唯一の勉強時間でした。
そのため、Part7をひたすら読むだけという勉強法は、
- 「読むだけ」なのでスキマ時間に直ぐに取りかかれる
- 「声を出さない」ので周囲に気を使わず静かに勉強できる
この頃の生活にフィットして続けることができました。
『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7』を一通り読み終えた後は、TOEIC公式問題集に取り掛かります。
過去問を3冊ほど図書館から借りてきてPart7をコピーし「精読(=文法、語彙を確かめながらしっかり読む)1回」→「通読(=ひたすら読む)20回」を繰り返しました。
次回の社内で受験するTOEICテストは9ヶ月後、
どのくらい勉強できるのかざっくり計算すると「1時間×20日×9ヶ月=180時間」
200時間近くやれば次回はスコア100点アップ狙えるかも。
700点台が見えてくるぞ・・皮算用してました。
結果は595点から60点アップ。
655点になりました。
いやいや、上出来です。
途中で妊娠が判明、悪阻で勉強どころではなかった時期が3~4ヶ月ほどあったため、勉強時間は約100時間。
③に続く
この頃感じていたことは、
文法 → 語彙 → 長文読解と「英文を読む力」を一つ一つ攻略していったけど、バランスよく「読む・聞く・話す・書く」をしたほうが英語力やTOEIC点数は伸びる?
勉強法に悩んでいた時期でした。
次回に続きます→③